ここでは実際に選ぶときのチェックポイントを見ていこう。
マウントはカメラとレンズを接続するための部分のことで、これが合わないとレンズをカメラにつけることが出来ない。そのため、自分が使っているカメラメーカーが出しているレンズを買うときは問題ないが、レンズのみを作っているいわゆるレンズメーカーのレンズを買うときはマウントのチェックが必要だ。
マウントが対応していることを確認できたら、今度は必要な焦点距離とF値の値を決める。 まず焦点距離については『デジタル一眼レフカメラの交換レンズとは(入門編)』で説明したとおりだが、撮りたい写真と焦点距離の関係はどうなっているのだろうか??もしあなたが風景写真などより広い範囲を写す写真を撮りたいのなら、焦点距離の値が小さいレンズ(広角レンズ)を購入する必要がある。逆にスポーツや動物など被写体まで近づけず、また被写体をある程度以上大きく写す写真を撮りたいのなら、焦点距離の値が大きいレンズ(望遠レンズ)を購入するべきだ。目安としては、焦点距離が50mmのレンズが人が目で実際に見た範囲に近い写真となるので(標準レンズ)、自分で見た範囲より広い範囲を写したいのなら50mmより焦点距離が短いレンズを、より狭く被写体を大きく撮りたいのなら50mmより焦点距離の長いレンズを購入すれば良い。 (※注 人が目で実際に見た範囲に近い写真が撮れるレンズは、撮像素子の大きさによって変化する。撮像素子がAPS-CサイズフォーマットやNIKONのDXフォーマットの場合は33mm、マイクロフォーサーズは25mmの焦点距離のレンズとなる。右の写真は、同じ焦点距離のレンズでFXフォーマットのカメラとAPS-Cサイズフォーマットのカメラそれぞれで撮ったときの画角の比較写真である。 ⇒ 詳細は用語集の『35mm判換算』の項を参照)
次に考える必要があるのはF値である。F値は『デジタル一眼レフカメラの交換レンズとは(入門編)』で説明したように、レンズの明るさを示す値である。そして、F値が小さければ小さい程そのレンズがより多くの光を取り込めることを示し、多きければ大きい程そのレンズがより少ない光しか取り込めないことを示す。 あなたが撮りたい被写体が、よく動き回るもの、例えば子供や動物、スポーツシーンなどならば、F値は5.6以下の交換レンズ。出来れば4以下の交換レンズを買うようにしよう。そうしなければ、シャッタースピードが上げられず、折角撮った写真が全てブレてしまった・・・・ということになってしまう。
必要な焦点距離の値とF値が決まったら、かなりレンズが絞られてきただろう。その絞られてきたレンズをさらに絞り込む基準は以下の3点だ。
まずはズームレンズを選ぶか、単焦点レンズを選ぶかという点が1点目である。ズームレンズは写る範囲を調節できるので、1本のレンズで様々なシーンに対応できる。一方、単焦点レンズは焦点距離が固定されているので、様々なシーンに対応するためには複数のレンズを持ち歩かなければならないが、画の再現性が良く、また画のゆがみも生じない長所を持つ。
次に考慮すべきは手振れ補正機能である。パナソニックのルミックスシリーズと、NIKON、CANONの出しているカメラは手振れ補正機能がカメラ本体についていない。そのため、手振れ補正機能が欲しい人は、手振れ補正機能のついたレンズを買う必要があることを忘れないように。
そして最後に値段と相談して決めよう。これはそれぞれ皆さんの基準があるので自分が満足いくよう決めて欲しい。
これらの点をチェックしていけば、必ず最適なただ1本のレンズに出会うことが出来るだろう。以下に、メーカーにマウントが対応しているレンズを、焦点距離の観点から風景写真に向く『広角レンズ』。日常使いに向く『標準レンズ』。スポーツや動物写真に向く『望遠レンズ』に分類した一覧へのリンクをはっておくので役立てて欲しい。また、分類は売れ筋順に表示されるようになっているので、きっとあなたのレンズ選びの助けになるだろう。
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