35mm判換算【さんじゅうごみりばんかんざん】
35mm判換算とはある撮像素子で撮影をした際に、各レンズの焦点距離が、35mm判のフィルムカメラで撮影したときの焦点距離のどれぐらいの値になるのかを計算すること。 同じ焦点距離のレンズでも、カメラ本体側でフィルムの代わりを果たしている撮像素子の大きさによって画角(映る範囲)が変化する。そして、デジタルカメラは機種によって撮像素子の大きさが変わるため、レンズの焦点距離の数値だけを見ても画角をイメージしにくいという難点がある。そこで、多くの人が慣れ親しんだフィルムカメラで最も一般的であった35mmフィルムだとどれぐらいの画角になるのかを表示するようになり、この換算された焦点距離の値を35mm換算値と呼ぶ。
ちなみに、APS-Cサイズのデジタル一眼なら、レンズの焦点距離を約1.5倍にしたものが35mm換算の焦点距離となる。(下の写真の上の行は35mmフィルムと同じサイズであるFXフォーマットのカメラで撮った写真。下の行は上の行と同じ焦点距離のレンズを用い、APS-Cサイズのカメラで撮った写真である。写っている建物が1.5倍ほどの大きさになっているのがわかるだろう)
14mm:114° |
28mm:74° |
50mm:46° |
105mm:23° |
200mm:12° |
[APS-C]14mm:90° 21mm相当
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[APS-C]28mm:53° 42mm相当
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[APS-C]50mm:31° 75mm相当
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[APS-C]105mm:15° 157.5mm相当
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[APS-C]200mm:8° 300mm相当
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