三脚の選び方とおすすめ(デジタル一眼レフカメラ用)
写真を撮影する際に三脚を使う目的は以下の3つに分かれます。
1.記念撮影時にカメラを自立させるため
2.手振れを防ぐため
3.決めた構図を保持するため
そしてこの目的を満たす三脚に不可欠の機能は『安定性』になり、そこから考えるとより重く、より巨大な三脚が1番良い三脚ということになってしまいます。しかし大きく重い三脚は持ち運びに不便で、早晩ホコリをかぶってお蔵入りとなるでしょう。そんなことにならない目的に合ったデジタル一眼レフカメラの最適な三脚の選び方を紹介します。
選び方
三脚はまさに『大は小を兼ねる』のですが、必要以上に大きい三脚は持ち運びにも不便なだけでなく値段も上がり不経済でもあります。ですから目的に合った大きさと機能の三脚を選ぶことが大切です。
ではどのような基準に従って三脚を選んでいったら良いでしょうか。それは
1.使用目的
2.使用するカメラとレンズの合計重量
になります。というのも使用目的によって様々な特化した三脚が開発されいるので、まず使用目的によって三脚の種類と材質を決め、次に使用するカメラとレンズの重さから三脚の脚の太さ(強さ/耐荷重)を決めることになるからです。
|
|
マクロ撮影におすすめの接写用三脚
|
旅行におすすめの旅行用三脚
|
ではまず使用目的から三脚の種類を絞り込みましょう。特に注意すべきは三脚の使用目的が接写撮影の場合と旅行先での使用を考えている方です。この場合はそれぞれ専用に開発された『接写用三脚』と『旅行用三脚』があるのでその三脚を選ぶことをおすすめします。右に接写用三脚と旅行用三脚それぞれの画像を載せておきましたが、そちらを見ればわかるように、
接写用三脚はセンターポールを自由に傾けたり回転させることが出来るので、どんなところにある被写体にも自由にカメラを近づけることができます。
また
旅行用三脚は軽く作られているのはもちろん、三脚の脚部分が180°動かせるようになっているので雲台を脚の間に収納でき、非常にコンパクトになり持ち運びに非常に便利です。
この『接写』と『旅行』の目的以外の人は持ち運びが多いのならばカーボンで出来ていて軽い『カーボン三脚』を、持ち運びが少ないのならカーボン三脚より重いが安い『アルミ三脚』を選べば良いでしょう。下に目的とそれに対応したおすすめの三脚の種類の対応表を掲載したので参考にしてください(各種三脚を確認したい方は、表のリンクをクリックすれば各三脚メーカーのカタログの中から対象の三脚の載っているページだけの一覧が見られます)。
三脚の種類と材質が決まったら今度は三脚の強さ(最大耐荷重)を選びます。この三脚の強さ(最大耐荷重)は三脚の脚の太さ(脚パイプ径/脚チューブサイズ)、材質、脚段数、・・・など様々な要因によって決まるので、まずは各メーカーが出しているカタログに書いてある強さ(最大耐荷重)を参考にしましょう(各三脚メーカーのカタログはこちらで確認できます)。この強さ(最大耐荷重)の値が自分が使うカメラとレンズの合計重量より大きい三脚を選べば大丈夫です。但しこの三脚の強さは三脚の安定性に直結するものなので、出来れば少し余裕のある三脚を選ぶのが良いです。
またメーカーによっては強さ(最大耐荷重)が表示されていないこともありますが、その際はどの三脚も最低でもその三脚自体の重さ(自重)の1.5~2倍までの重さなら耐えることが出来ます。ですからそのカメラとレンズの合計の重さが購入しようとしている三脚自体の重さ(自重)の1.5倍以内なら大丈夫と考えてください。
ここまでで大体目的の三脚が選べたと思いますが、もしその三脚につく雲台が複数ある場合は雲台も選ぶ必要あります。雲台は三脚の可動部分であり、この性能で撮影のしやすさが決まるので非常に重要な部分でもあります。もし撮影する被写体が風景やスポーツ、動物、・・・と限定されていないなら3ウェイ雲台を選びましょう。それ以外の方はこちらで雲台の選び方を紹介しているので参考にして下さい。
三脚メーカーのカタログ一覧は
こちら デジタル一眼レフカメラ以外のカメラの三脚の選び方は
こちら
おすすめの三脚メーカー
最後におすすめの三脚メーカーを紹介しましょう。
私が使用してきて自信を持っておすすめできるのはやはりGITZO(ジッツオ/ジッツォ)です。カーボンファイバー三脚やバサルト三脚、マグネシウム雲台を世界で初めて開発したことでも有名なGITZO(ジッツオ/ジッツォ)は、1917年に創業したのフランスの老舗メーカーでその三脚や雲台は世界中のプロカメラマンに愛用されています。これは余談になりますが、私が持っている三脚や一脚、雲台もほとんどがGITZO(ジッツオ/ジッツォ)のものです。
但しGITZO(ジッツオ/ジッツォ)の三脚や一脚、雲台は値のはるものが多いので、より安価なものが良い方は国産三脚メーカーの老舗、SLIK(スリック)が良いでしょう。SLIK(スリック)はそのコストパフォーマンスの良さでアマチュアカメラマンはもちろん、プロカメラマンにも愛用されているメーカーです。私もたまに使いますが、問題なく使用できますし使いやすいのでおすすめします。但し三脚や雲台はデジタルカメラと違ってすぐに技術が陳腐化するものではなく、また大事に使えば何年も使い続けられるものなので(ちなみに私はGITZO(ジッツオ/ジッツォ)のアルミ三脚と雲台のセットを10年以上使っています)、少し高いと思っても良いものを購入し長く使うのが良いと私は思っています。
GITZO(ジッツオ/ジッツォ)のカタログ一覧は
こちら SLIK(スリック)のカタログ一覧は
こちら