CFカードとは(転送速度/容量/比較ポイント編)
店の壁一面に並ぶCFカード。一口にCFカードと言ってもメーカーも種類も多すぎてわからなければ、書いてある説明もわからない。その上価格もピンキリで・・・・。そんなことありませんか??ここでは、メモリーカードの中でCFカードを選ぶときの注意事項と共に性能を比較するときのポイントとなる転送速度と容量について解説します。
CFカードとは(転送速度/容量)
CFカード
CFカードとはコンパクトフラッシュ(Compact Flush)カードのことで、デジタル一眼レフカメラの主に中上位機種で使われるメモリーカードである。
CFカードを購入する際にまずチェックして欲しいことは、もし持っているデジタル一眼レフカメラがSDカード(SDHCメモリーカード)に対応しているのなら、SDカード(SDHCメモリーカード)をまず購入することをおすすめする。これは、SDカード(SDHCメモリーカード)の方が普及した形式のメモリーカードであるため、次にカメラを買い換えたり2台目のカメラを買ったときにも同じメモリーカードが使える可能性が高いだけでなく、パソコンでデータの読み取りをするときに専用のコードや接続機器を使わずに済むというメリットがあるためである。また一般的に言ってより普及している規格の方が大量生産でき、結果、同じ能力でも価格が安くなる傾向にある点もSDカード(SDHCメモリーカード)の購入をおすすめする点だ。(SDカード(SDHCメモリーカード)については『SDカード,SDHCカードとは(転送速度class/容量/比較ポイント編)』を、おすすめのSDカード(SDHCメモリーカード)については『おすすめSDカード(SDHCメモリーカード)』をご覧下さい)
CFカード購入時の比較ポイント(転送速度/容量)
CFカード(コンパクトフラッシュメモリーカード)を購入することに決めたら、まず性能のチェックをしよう。これはメモリーカード全てにいえる事だが、CFカードの性能も主に容量と速度の2つで決まる。
まず1つ目のチェックポイントとなる容量だが、容量は撮影できる枚数に直結しGB(ギガバイト)で表示される。そしてこの数字が大きいほうが撮影できる写真の枚数は多くなり、逆に小さいと撮影できる枚数は少なくなる。もう1つのチェックポイントである速度は写真データを転送する速さのことで、CFカードでは『300倍速』などの数値による倍速表記がされる。ちなみに、CFカードの表記でいう1倍速とは、CDのデータ読み込み速度である1秒間に1.2メガビットと同等の速度で写真を転送できるということ(はっきり言ってあまりイメージがわかないのでは・・・??)。
2つのチェックポイントがわかったところで、それぞれのチェックポイントの基準を考えよう。まず容量がどれぐらい必要かと言うことだが、日常の撮影では8GB、運動会や旅行などのイベントで使うのなら16GBあれば十分だろう。私が最近水中写真用に購入したペン ライト(PEN E-PL1)を例にとると、このカメラは1230万画素だが、16GBのSDHCメモリーカードでRAWデータも同時に保存すると、約560枚の撮影が可能であった。これは余談になるが、メモリーカードのパッケージに書いてある撮影可能枚数はあまり参考にならないので注意。というのもこの値は圧縮の仕方などにより異なり、かなり圧縮して保存した場合の値を表記することで撮影可能枚数を多く表記している商品が多いので、これを信じて買うと撮影時にすぐにデータ容量がなくなり困ることになる(ちなみに、私の買ったメモリーカードには1000万画素で3712枚の撮影が可能と書いてある)。せっかくの連写機能なども撮影枚数を気にしていると有効に使えないし、近年は恐ろしく記録メディアが安くなってきているのだから、あまり節約しないである程度の容量のものを購入することをおすすめする。
次に速度だがこれは連写撮影能や動画撮影時の制限要因になるので、ある程度以上のものを買わないとデジタル一眼レフカメラの能力が出し切れなくなってしまう。ここで少し余談になるがメモリーカードなどの記録メディアの速度がどのように連写撮影能の制限要因になるのかをしっかりと理解してもらうために、デジタル一眼レフの写真データの記録のされ方を簡単に説明する。
シャッターを切ることで撮影されたデジタル一眼レフの写真データは、まずそのカメラ本体が持っている『バッファメモリー』という専用メモリーに一旦記録される。そしてこのバッファメモリーに記録されたデータが、挿入されているCFカードやSDカード(SDHCカード)などの記録メディアに転送されることになるのだが、このときの転送速度が各記録メディアの速度によって決まるのである。よって速度が遅いと、各カメラ本体に搭載されているバッファメモリーが一杯になりやすくなり、またバッファメモリーが一杯になった後またバッファメモリー内の空き容量が出来るまでの時間が長くなることになる。そしてこの結果、転送速度の遅いメモリーカードだと高画質での連続撮影をしていると途中でバッファメモリーが一杯になってしまい長時間操作不能になる現象が起きるのだ。最近のカメラはバッファメモリーの容量も大きくなってきたが、逆に画質も上がり写真のデータ量も大きくなり、またフルハイビジョン動画が撮れるカメラもどんどん登場してきているのでより早い転送速度が必要となってきていると言えるだろう。
これらのことを踏まえ、またCFカードがミドルクラス以上に使われるメモリーカードであることを考えると300倍速(45Mbps)以上の転送速度のものが必要だろう。、またフルハイビジョン動画が撮影できるカメラなら600倍速(90MB/s)のカードを買っておけば安心だ。
それでは実際におすすめのメモリーカードを見てみましょう。『
おすすめCFカード一覧(低価格・高速)』編では私の実際に使った体験からおすすめのメモリーカードを紹介しています。最近は非常に
安くて良い商品があるので、是非ご確認ください。