ビデオ三脚の選び方とおすすめ(ビデオカメラ用三脚)
写真カメラ用の三脚とビデオカメラ用の三脚では何が違うのでしょうか??写真カメラ用の三脚をビデオカメラ用に使うことは出来ないのでしょうか??
ここではそんなビデオ三脚の基本と選び方を解説し、またおすすめの三脚も紹介します。
ビデオ三脚とは
「おすすめのビデオ三脚はどれですか??」
とお店に聞きに来る人が多いですが、実は厳密にはビデオ三脚という三脚はありません。言われてみれば当たり前のことですが写真カメラ用の三脚でもビデオカメラに使えますし、ビデオカメラ用の三脚でも写真カメラでも使えます。では写真カメラ用の三脚とビデオカメラ用の三脚に違いはないのでしょうか??
そんなことはありません。やはり被写体の瞬間瞬間を切り取る写真カメラと、被写体の連続した一連の動作をとらえるビデオカメラでは最適な三脚の機能は異なるためそれに適した三脚も違ってきます。そしてその写真カメラ用の三脚とビデオカメラ用の三脚の1番の違いは雲台の違いとなります。雲台とはカメラと三脚の架台本体の間に入れカメラを自由な方向にむけて固定するための器具のことですが、ビデオ三脚と呼ばれる三脚の雲台はパン棒があり油圧などの抵抗によりゆっくりとスムーズな動きを実現します。このことでスムーズな被写体の連続した一連の動作をとらえることが出来るようになっています。
ビデオ三脚の選び方(小型ビデオ用)
ビデオ三脚の選び方ですが、ここでは小型のビデオカメラ用のビデオ三脚を紹介し、その次に中型・大型のビデオカメラ用のビデオ三脚について紹介します。
ではまず小型のビデオカメラ用ですが、上に乗せるカメラが小さいのでそれを支えるビデオ三脚も小型のもので十分です。もちろん三脚は『大は小を兼ねる』ので大型のビデオ三脚も使えますが、持ち運びや予算を考えると小型の家庭用ビデオカメラに巨大な何万もする三脚を購入するのはおすすめできません。下の表を見てもらえばわかりますが、小型ビデオカメラでは『ミニ三脚』に分類されるビデオ三脚か『コンパクト三脚』に分類されるビデオ三脚、そして『中型・軽量三脚』に分類されるビデオ三脚が選択対象になります(各種三脚を確認したい方は、表のリンクをクリックすれば各三脚メーカーのカタログの中から対象の三脚の載っているページだけの一覧が見られます)。
友達や家族との記念撮影や自分を撮影するためには固定さえできれば良いのでミニ三脚か中型・軽量三脚を、旅行時に持っていくには軽い方が良いのでコンパクト三脚、風景やスポーツ、子供の運動会の撮影時には前にある木や手すり、人が邪魔になったりするので、それらを避けられるようある程度以上高さ調節が出来る中型・軽量三脚を選ぶのが良いです。そしてこれらの三脚のカタログを見て、ビデオカメラ対応の表示のあるものを選ぶようにしましょう。
おすすめの三脚(小型ビデオカメラ用)
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おすすめのミニ三脚
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木に固定して撮影
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小型ビデオカメラ用のおすすめのビデオ三脚を紹介します。
まず記念撮影や自分撮り用には『ミニ三脚』のUltra Podという三脚をおすすめします。この三脚は非常に小さく大きさは手の中にすっぽり入るほどですが安定性も十分な上何より、脚についているマジックテープで様々な所に固定できるところが魅力です。ミニ三脚は小さく持ち運びに非常に便利ですが、撮影時の置き場所に困る難点があります。何しろ小さい三脚なのでそのまま地面に置くと見上げた写真しか撮影できず、背景は空のみになってしまいます。そんな問題を解決してくれるのがこの三脚の脚についたマジックテープで、このマジックテープで手すりや標識のポール、金網や果ては木の枝などにカメラを固定して写真を撮影することが出来るのです。
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旅行に最適な『コンパクト三脚』のおすすめのビデオ三脚はSLIKのコンパクトシリーズ、そして風景やスポーツ撮影用の『中型・軽量三脚』のおすすめのビデオ三脚はやはりSLIKのUシリーズかFシリーズが価格も安く機能的にも十分な力を提供してくれるので良いでしょう。また写真カメラと兼用の三脚ではなくビデオカメラ専用の三脚が良い方は、各社のカタログの中からビデオカメラ専用のページを抜き出して一覧できるようにしましたのでそちらをご覧下さい(『ビデオ三脚』の一覧はこちら)。
ビデオ三脚の選び方(中型・大型ビデオ用)
中型・大型のビデオカメラ用の三脚ですが、やはりしっかりとしたビデオ雲台とそれに対応する三脚を選ぶべきです。というのも、脆弱な雲台に重いカメラをセットすると、カメラを傾けた際に雲台が重さに耐えられず急にお辞儀をしてしまうからです。そのようなことを避けるためにも、また滑らかなパンやティルト動作を行うためにも雲台にも三脚にもこだわりましょう(ビデオ雲台の一覧はこちら)。
おすすめの三脚(中型・大型ビデオカメラ用)
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GITZOのビデオ雲台
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ビデオ雲台の可動域例
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このクラスになると好みの問題も出てきますが、やはり金銭的に余裕があるならGITZO(ジッツオ)のビデオ雲台(フルード雲台)とそれに対応する三脚のセットをおすすめします。また金銭的に余裕がない場合はManfrotto(マンフロット)なども良いでしょう(各社のビデオ雲台一覧はこちら)。